「3020」を聞いてくれ

やったこと

学会最終日。聞きたい講演はなんとなく聞けたかなと思う。自分自身の研究自体を進める事自体も大切だが、周りの分野の研究に目を配る事自体も忘れないようにしたい。

それはそれとして、今日はSuiseiNoboAzの3020の話をしたい。

歌詞はここから見れる。一度聞いたあとに歌詞カードを見るのが良いと思う。

タイトルの3020というのは、3020年のことだ。1000年後の未来の歌。正確には、1000年後の未来に届けるための歌である。あまりに壮大で夢のような、悪くいえば「妄想」のようなメッセージだが、「誇大妄想とは少しも思ってはいない」と力強く言い切るだけの力がある。回転、過去、生活、鍵といったいくつものテーマを歌詞上に散りばめながら、それらを複雑に多彩に結んで、何度聞いても解ききれない強さを持つ詩が魅力的に光る。1000年後の曲をなぜ作るのか、1000年後にどう伝わってほしいのか、そういう問への答えを出しながら回転して進んでいく歌詞が最後のフレーズで彼らの過去の楽曲ともつながっていく、そういう強い力を持った曲だ。

聞いた瞬間に、凄まいと感じると同時に羨ましいと思った。1000年後の歌なんて壮大なテーマをまとめることのできる歌を作れるのは、「俺のこの音楽は千年は余裕で壊れない」と言い切る自信と、確かな技術だ。圧倒的な存在を感じながら、繰り返し再生して暮らしている。