ピンドラの劇場版を前編を家で見て、後編を劇場で見るというハードスケジュールを行った。良かった。良かったと思う。
輪るピングドラム、自分の中で非常に思いいれが強くて、だから劇場版になるのに若干抵抗があった。というか、正確には、サンシャイン水族館の空飛ぶペンギンの展示を見てから見れなかった。飛べるようになったペンギンの虚しさとか、それでも開放されてしまったこととか、そういうものを見てどうしても複雑な気持ちになってしまって輪るピングドラムという作品から離れてしまった。
それを劇場版で新たに映像化することで回収したというか、「きっと何者にもなれる」というキャッチフレーズの力強さと、空を泳ぐペンギンのメッセージが重なったのがよかったな、と思う。それはどこか言いすぎかも知れないけど、でもそういう言い過ぎが必要な時代だと思っているので、それを劇場版で十年越しにやってくれたのが嬉しかったよ。