吉本ばなな『アムリタ』/病跡学とウィーナー

吉本ばなな『アムリタ』

ずっと放置していたので。上巻を読んだのは随分と前のことのような気がするし、もっと言うなら下巻も少しだけ読んでから二・三週間放置していたのだけど、流石にそろそろ読みたいなとふと思い電車で読み始めた。読み始めると止まらなくて、やはりあの引き込み方は恐ろしいものがあるなと思う。吉本ばななは、単純に世界を見るときの視野が意味不明に広いのと、生活の下に流れるものに対する感性が死ぬほど研ぎ澄まされているなと思っていて、アムリタはそれが爆発してるような小説だった。生活に対する解像度ももちろん高いのだけど、それを生活として柔らかく受け止めるだけでなく、その下にある悲しみを丁寧に分解していくような文体が、いつ読んでもひどく自分を混乱させる。 あと、『アムリタ』というタイトルは主人公の恋人がストーリーの終わりで出すと決める本のタイトルなのだけど、子供の頃に読んだダレン・シャンを思い出した。 かなり満足してブックカバーから取り出したら、あまりにも汚れていて悲しくなった。もう一冊新しいのを買うかもしれない。次は『TUGUM』とかを読みたい。

日本文化論

大学の講義で日本文化論を取っていて、非常に良い科目なんだけど、病跡学(折口信夫の死者の書関連の話)でノーバート・ウィーナーが出てきて驚いた。 日本病跡学会

モーターが届いた

諸々のアレで使うモーターが届いた。現状モチベがガッツリ下がっていて取り組む気にならないのが正直なところで、どうしたもんかなという感じ。

その他

コーヒー豆が切れている。買わないと。